やたら長い夢を見たので書き残しておこうという試み。

設定

• 日本からドイツに新幹線とバスを乗り継いで行ける
• ミュンヘンはドイツ北部にある
• 転がる身内とのTRPG合宿がミュンヘンである

はなしのながれ

気がつくと新幹線に乗っていた。
K-rとxperia arcと定期入れだけを持って、新幹線に乗っていた、車両の中程、進行方向左側の座席で、窓際に私がいた。隣の咳には母の荷物だけがあった。
窓の外にカメラを向ける。ありふれた日本の”田舎”景色が見えた。シャッターを切るより早く、トンネルに入ってしまう。
ファインダー越しの視界が黒く塗りつぶされる。

トンネルを抜けたら、私はバス(*1)の床に膝をつき、窓からおちる影にレンズを向けていた。(*1:アメリカの小学生がよく乗るスクールバスのよう、外観は不明)
周りの人に意図を説明してあるのか、誰も文句を付けることなく、一人床にしゃがむ変な私に構わずにくつろぎ、足を投げ出している。
K-rが足、床、椅子の脚のどれにピントを合わせれば良いのか決めかねているらしく、じじじ、じじじ、と迷う音ばかりがする。
「MFに変えたらどうですか。」
背後から声をかけられた。振り返るとshenqiさんがいた。
色々とアドバイスを受け、「いやあ、どうもありがとうございます、ところでなんでこんなところに？」などと雑談。
どうやらしぇんちーさんもドイツ北部に用事があるらしい。母の荷物を座席から自分の上へ回収し、「よかったらどうぞ」と席を譲る。

目的地について、バスを降りたところで、ずっと姿を現していなかった母が駆け寄ってくる。
日本語を使えるドイツ人が日本人の案内を買って出るボランティア(有料)をしているらしく、そういうボランティア団体の事務所の住所を手に入れたのだと。また、不明だった私がここに来た目的を母が教えてくれて、どうやらミュンヘンでTRPG合宿があるらしいのだけど、私は前述の通りかぎりなく手ぶらだ。
「ルルブないじゃん」「先に送っといたわ」「airないじゃん」「いらないでしょ」などと母と口論をしてしまった。

他人の親子喧嘩に立ち会ってしまった気まずさからかしぇんちーさんが「あ、じゃあこのあたりで失礼します、目的地探さないといけないので」とかなんとか言いながら立ち去ろうとする。
そこで母が初めてしぇんちーさんに気がつく。挨拶する。私ともめていた時とは打って変わってとても和やか。私を完全に蚊帳の外にした状態で「やっぱり海外で日本人に会うと親近感わきますねー」とか話してる。
いつまで世間話してんだ、と思ってぼんやり街を眺めていたら、いつの間にかその案内の団体まで一緒に行くことが決まったらしい。というのも、その案内にかかる料金が、一人の案内人を使う回数で決まっているらしく、三人ばらばらの目的地だとしても、一つの団体として申し込んで使えば一回分で済むらしく、そんなケチな提案を母はしていた。そのあたり、さすが私の母と言うべきか。
(※現実の母はもったいなくてもみっともないって言ってやらなさそう)

あれこれと雑談しながら案内団体の事務所に着き、行き先を告げ、それなら彼が適任でしょう、と案内人を紹介された。いかにもゲルマン人ですという大男で、卵のような胴体に卵のような頭が乗っている、ハンプティとあだ名をつけたくなるような気のいいおじさんだった。
「こんにちは」
「日本語本当にお上手ですね」
「いやあ実は昔トーキョーに居ましてなハハハ」
…などと挨拶を交わし、今日はよろしくお願いします、と行き先を説明したところで、おじさんが私としぇんちーさんを見比べ、「ご兄妹ですかな？」とか言った。
揃って「「えっ(なに言ってんだオッサン)」」と固まって、
「いや違いますけど」
「知り合い？友人？です、というか、全然似てないですよね」
などとおじさんに畳み掛けると、「…違ったならすまなかったね」と。
母が「こんな娘ときょうだいだと思われたらご迷惑でしょう、こんなオバサンがお母さんだったら嫌よねうふふ」などとしぇんちーさんに謝る。(それは謝ってるって言うのか？)
私も謝る。

お詫びにといってはなんだけど、しぇんちーさんを先に目的地に送り届けることになった。結局どこに何をしにいくのか私は知らなくて、よくわからないけど行き先に直通でいけるバスが街のはずれから出ているらしくて、その乗り場まで見送った。
母は街中に用があるから、私が次に送られることになったのだけど、「あっルルブは送ってくれたっていったってどれが要るのか母にわかりっこないから多分あてにならないし、そもそもダイスないじゃん」と気付いたところで目が覚めた。

そのほか

shenqiさんに心からお詫び申し上げます。会ったこと無いのに。ギャラとか請求されたらどうしようってレベルで好き勝手に喋らせてしまいました。
たくさん寝るとやっぱり長い夢が見れる。