イタリアに行ってきた

このままだと帰ってきてから一ヶ月経ってしまう……と思いながら寝込んだり写真を整理したりしていたらぎりぎり出発から一ヶ月には間に合いそうでほっとしています。
写真は1800枚くらい撮ってたみたいなのですが、このうち自分でもおもしろいかなーと思ったものだけflickrにまとめました

■日程とか行く前の話とか
イタリアにいたのは14日から22日までな8泊10日の旅でしたが、予定のごちゃごちゃ感としては3月13日から23日までの旅でした。
ミラノだけ一泊で、以後二泊ずつヴェネチア、フィレンツェ、最後にローマに三泊する、長くてゆったりしているような、移動ばっかりで忙しいような、実に不思議な予定で、きちんと予定通りに行けたのが自分ではなによりの驚きでした。
出発前から体調も体力も何もかもが不安要素しか無くて、もう何年もずっと寝起きの時間をコントロールするのに失敗し続けてまともに生活できてない人間が果たしてフライトの時間を守れるのか謎でしたが、どうにかなったようです。
4都市のうち、北部にあるミラノとヴェネチアについては10年くらい前、ドイツに住んでいた頃に行ったことがあったものの、南へ向かうにつれて治安が悪くなると噂のイタリアでフィレンツェとローマが初見で大丈夫かなというのもやや心配していました。カメラを提げて観光客丸出しは危険だと言われていましたが、だからといってカメラを持っていかない選択肢があるわけもなく、最悪の場合、「日本人だから金がありそうだ」と身ぐるみ剥がされたりするのだろうか、とかぼんやり考えていたりも。幸い、盗難も怪我もなにもなくまったく無事に帰ってきています。

■フライト
行きは羽田発の深夜便にしました。というのも、うまいこと深夜便で寝ながら行けば、現地時間の午前中について起きるという時差ボケ防止になるかもしれない、と聞いたので。実際のところ、10年ぶりの飛行機で「えっこんなにうるさかったっけ、せまかったっけ」と困惑していたのもあり、あまりうまくは眠れなかった気がします。でも元々日本時間だと昼起きとかそういう生活リズムだったので、案外ヨーロッパ時間だと健康的な早起きが最初は可能だったりしました。
直行便ではなくフランクフルトでの乗り換えがありましたが、ある程度は勝手知ったるドイツで、一度は使ったことのある空港だったので、全然覚えてませんでしたが(……)ここにしてよかったなって思いました。セキュリティチェックが昔より厳しくなっていた気がしますが、まあ、世界情勢を考えると仕方ないのかも。

帰りはあまり早い時間でも起きてから慌ただしいし、あまり遅くてもよくないし、日本につく時間もほどほどに帰りやすい時間がよいだろうということで、昼過ぎに出発する便にしました。
前日のパッキングがあまりにも時間をとってしまったので、だいぶ寝坊でそれでもかなりどたばたしてしまいましたが、間に合ったので私の勝ちです。
帰りはミュンヘン経由で、こちらは空港に来るのは初めてだったので意外と広くてびっくりしました。勝手に「バイエルンの州都なミュンヘンと、バーデンビュルテンベルクの州都なシュトゥットガルトと、どっちも南部の似たようなレベルに違いない」と思っていたので、もっとこじんまりしているのかと。(父いわく、フランクフルトに匹敵するハブだと言われたので、見当ハズレな思い込みでした。)
帰りはさすがにいくらか飛行機への慣れを取り戻したのか、それなりに眠れました。それでも羽田から家は眠気でかくかくしてましたが、ちゃんと家に帰れたのでよしとします。

■現地での移動
都市間の移動は高速鉄道、TrenitaliaのFrecciarossaを使いました。(当初はItaloも使ってみたかったのですが、時間があわなくて結局FRばかりに)
各都市、高速鉄道のつくターミナル駅(ミラノのCentrale駅、ヴェネチアのSt.Lucia駅、フィレンツェのSanta Maria Novella駅、ローマのTermini駅)から近い、あるいはアクセスの良い場所に泊まって、荷物を運ぶ距離を最小化し、観光中は地下鉄、トラム、バス、水上バスなどのそれぞれの都市の公共交通機関と徒歩を組み合わせて身軽に移動しました。
チェックイン前やチェックアウト後もフロントでお願いするとスーツケースなどの大きい荷物を預かってもらうことができて、鉄道のぎりぎりの時間まで身軽なままでいられたのが大きかったです。

■滞在先
ミラノ:Ariston(Duomo付近)
…朝ごはんが美味しかった、部屋はやや狭め、シャワーは使いにくく洗面所が水浸しになった。近所にスーパーあり。フロントは親切。
ヴェネチア:Abbazia(St.Lucia付近)
…朝ごはんも美味しかったし部屋も広かったけれど、シャワーの使いにくさは一番ひどかった。近所にスーパーあり。フロントはとても親切で、おすすめのレストランを教えてくれたり、少し日本語のフレーズも使えるおじさんがいた。
フィレンツェ:I Sleep B&B(SMB付近)
…部屋はやや狭め、朝ごはんは一番残念だった(量が一定なのがつらい)、シャワーは唯一きちんと仕切りが閉まって棚もあったので使いやすかった。フロントはチェックイン以外不在ながらメールや電話で対応してくれるし、チェックインの時にこちらが聞くまでもなく近所のおすすめの場所など色々教えてくれたので特に困ることはなかった。
ローマ:Alpi(Termini付近)
…部屋が悲しくなるほど狭かった、朝ごはんは美味しかった、シャワーはやっぱり仕切りが不完全ながら水浸しにはならなかったのでその点は許すものの、備品のシャンプー等があまりにも少なくて長髪の人間にはつらかった(ので近所のスーパーで買ってきました)。スーパーは駅からの道中にあるのでとても便利。フロントはかなり親切で、探している土産物があるだとか近場の晩ごはんを教えてくれだのと質問攻めにしても丁寧に応対してくれた。

■ミラノ
11年ぶり2回目のミラノで、前回は(ほぼ)最後の晩餐とドゥオモだけ見てとんぼがえり……みたいな感じだったのに対して、今回はもうちょっと時間をかけて見られたので、一度行ったところに行くのも悪くないなーと思えました。
・ドゥオモ
昔も工事中でしたが今も工事中でした。帰宅してから写真を見比べると工事箇所が少しは動いている……らしい……というレベル。
教会内よりもむしろ屋根の上のほうが印象に残っていたのですが、それでもどれほど広いかは全然覚えていなくてだいぶへばりました。
・最後の晩餐
昔は教会の前の広場に植木があったような気がしてたんですが、入り口が変わったのか撤去されたのかちょっとよくわからないです。
予約をとるのは骨が折れたのですが、せっかくミラノにまた行くんだからまた見なきゃ、と公式サイトをF5したり電話かけまくったり(繋がらなかった)した甲斐がありました。
今はFate/Grand Order脳なので「ダ・ヴィンチちゃんが昔ここにいたんだよね……」としんみりしたり、昔より味わい深くなっていたように思います。
・スフォルツェスコ城
昔は存在してることを分かってなかった気がするお城なんですが、城砦系のお城だなーという感じで。あまり時間がなかったのでさーっと周囲をうろうろしただけでしたが教会よりも生活感があって好きです。周囲に物売りがいたのが少し怖かったです。
・食べ物
ミラノはカツレツが名物とのことで、食べてみたところ、これぶっちゃけドイツでいうシュニッツェルと大差ないのでは……と思ってしまいました。
あとチロレーゼと銘打たれたピザも食べましたが、つまり北部にあるからスイスを通じてドイツ風なものが流れ込んできてるのかなあ、みたいなことを勝手に思いました。
タリアッテレ(ボロネーゼ)も食べましたが、まあ、ふつうです。

■ヴェネチア
こちらも11年ぶり2回目。初イタリアはミラノではなくこっちでした。
昔来た時は車でドイツからスイスを越えて走ってきたので、橋をわたる時に「へー鉄道があるんだ」と思っていましたが、今回は鉄道で島へ渡る時に「ああっ昔はあっちを通ったんだった」と並走する車道をみて懐かしい気持ちになったりも。
・リアルト橋
覚えてたよりも大きかったです。橋の上にお店が色々あったのを覚えてなかったのか見てなかったのか分からない自分が悲しい。Hard Rock Cafeがあって笑った。
このあたり、たしか川沿いのお店で昔お昼食べたような、と思いつつ晩ごはんを食べました。
帰国後に爆破予告で云々というニュースを聞いたので、何事もなくて本当によかったです。
・サンマルコ広場
広場です。季節によっては水浸しになると聞いて怯えていましたがふつうに陸でした。鐘楼からぐるぐると周囲を見渡せるのがよいです。
・ゴンドラ
昔乗ったか思い出せなかったので乗りました。ここまで水上バスで移動しまくっていたので、ブオオオオというエンジン音なしで水上をすーっと移動できるのがすごいなーって思いました。
アカデミア橋付近で美術館に入るにはお腹が空いているけれど、まだレストランの営業時間がお昼じゃない……というタイミングだったのもあり、暇つぶしに乗った面もあったのですが、静かに細い水路をうろうろしている感じがRPG感あってよかったです。
・アカデミア美術館
キリスト教~というオーラをばんばんだしてくる宗教画がたくさんありました。……じわじわと参ってきていたので既にあまり思い出せない自分がいます。
・教会
サンタマリアなんとかって名前の教会が2つあって、両方行ったような気がしているのですが、疲れていてはっきり思い出せません。
ティツィアーノがあるらしいとか、美術に詳しい人ならもっと色々言うことがあるのかもしれませんが、私は「ゴリアテを倒すダビデ」などのダビデが出て来る絵をみて「あ、ダビデマンじゃないか、結構FGOの絵も似てる!」などとのんきに思う程度で、ややもったいなかったのかもしれません。
・朝の市場@リアルト橋
橋のそばで市場をやっていたので見ました。シュトゥットガルトでも午前中にダウンタウンの広場で朝市はやってましたが、ここはさすが大運河沿いなだけあって魚市場と八百屋が合体したみたいな感じで面白かったです。
・買い物
ガラスで有名なムラーノ島は昔いったときの印象でもガラスを実際に扱っている職人さんを見たこと以外は全然思い出せないレベルだったので、今回はガラスなおみやげもふつうに本島で調達することに。
他にも紙だとか布だとかでも色々な工芸品があって、ふらふらとお店に吸い込まれて見ているのはとても楽しかったです。
・食べ物
新鮮な魚介類がおいしいのだろうと思いつつ、私はラムを食べたりラザニアを食べたりしていました。メニューの謎の魚介類を食べたくない時に見つけたラザニアの安心感はすばらしいです。
昔はジャンル上の理由でボンゴレスパゲッティを集中的に食べていましたが、今回は一度食べてみたものの昔ほどの感動はなく、やはりボンゴレファミリーへの忠誠心がないとだめなのかなあ、とか思ったり。(スパゲッティを自分で茹でるようになったのもあって、なんかのびてるなーとか気になってしまったのもよくなかったのかも)

■フィレンツェ
ここからは来たことのない都市だから気を引き締めねば、と思いました。フィレンツェにいる間、体調が悪くなって、また疲れも溜まってきてだんだん歩くゾンビ旅行者になってきてました。
ところでフィレンツェを出る時、駅に入る階段の前で鞄を自力で持ち上げるのに苦労していたら颯爽と手伝ってくれたお姉さんがいて、一瞬めちゃくちゃ嬉しくて「わあ、力持ちなんですね」とか階段をあがりながら言っていたら、上についたところでチップを要求されて「あっそういう商売の人ですか」ってなりました。とても悲しかったです。でも電車の時間が迫ってたので諦めて払いました。悲しい。
・中央市場(外側)
チェックイン時におすすめされた中央市場のあたりに来てみると、市場の建物のまわりにぎっしり屋台が並んでいて、どれも革製品やよくあるお土産物など見ていて飽きないものばかり。店じまいするくらいの時間までさんざんうろうろしました。革製品はいいものです。
・アカデミア美術館
入るのにすごい並びました。予約すればよかったのに時間に自信がなくてできなかったのが痛かったです。
ダビデ像があるということくらいしか知らなかったので、あんなに大きいとは知らなかったし、だいぶびっくりしました。
・ウフィツィ美術館
アカデミアから歩いて移動する途中に券売所みたいなのがあったので、こちらはアカデミアよりはいくらかスムーズに入れました。が、やはり予約するのが多分一番だったろうなと思いました。
こちらは正直何を見たか思い出せないレベルで、たしかメドゥーサの頭が描かれた盾があったような、程度の記憶しかありません。あまりにもつらくて出たところのベンチで暫くのびてました。
・ヴェッキオ橋
歩ける元気が出てきたので橋を見に行きました。目の前だったので。
ただ、まあ、橋だな、としか。ヴェネチアの後だからか、あんまりインパクトなかったです。
(ところでFGOの贋作イベントでこのあたりの地名がクエスト名になってましたね、みたいなことを思ってややにやにやしました)
・ドゥオモ
見に行ってからまだ開館時間前で、開いた頃には電車に乗ってないと次の予約がだめだと分かって、仕方なく外側だけ眺めて立ち去った悲しいできごとがありました。
・買い物
革製品は手触りや匂いが大好きで、気を抜くと見たものなんでもほしくなってしまいそうでした。
ヴェネチアの時点でおみやげを色々買い込んでいたので荷物がだいぶいっぱいいっぱいだったのもあり、大きめの「機内持ち込みにぴったり!」と店員さんがいう鞄をスーツケースの補助用に……あと帰国後も何かしらに使えるかもしれないし、と買いました。これで移動中の荷物はなんとかなるに違いないと思えたので安心して気に入った小物をちまちまと購入。
革工芸は高校の工芸の授業で少しやってみたことがあるのですが、難しかったので職人さんはすごいです。
・食べ物
外側を屋台が取り囲んでいる中央市場の2階がフードコート風になっていて、ピザとかスパゲッティとか色々自由に見て選べるのが気楽でとてもよかったです。(宿でおすすめされただけのことはありました)
フィレンツェはでかいステーキが名物とのことで食べましたが、最初はおいしい気がしているのに食べているうちにどんどんつらくなってきて、多分これは体調が悪かったのもあるのですが味わうというよりノルマとして食べている感じになってしまったのが非常につらく残念だったです。元気な状態で行きたかった。

■ローマ
フィレンツェで日本人の職人さんが「ローマに行くなら気をつけてくださいね」と言っていて、えっフィレンツェに二十年以上住んでる人が気をつけてって一体どれほど危険なのローマ……とますます警戒を強めてローマ入りしました。(なにせ、そのあとフィレンツェを出る時に荷運びの押し売りに遭っていたので、これ以上のことがあるのか……と)
・黄金宮殿
正直これが私にとって今回の目玉だったのではと。
Fate(EXTRA系やGO)でかわいいかわいいネロちゃまのことを知った以上、黄金宮殿に来ない訳にはいかない!と。修復中なので土日しか見学できなくて、時間もかなり限りがあったので予約できてよかったです。
Occulus Riftを使って「当時の予想再現風景」の中をなめらかに移動したり、浴場だと思われていた時代に初めて発掘した人たちが見たであろう景色の再現があったり、私実はこれが初めてのVR体験だったのですがめちゃくちゃ良かったです。
トロイアとのつながりをアピールするための壁画チョイスとか、ローマ帝国全土からやってきたアーティストが各々の出身文化のモチーフを自由に使った壁画だとか、色々と貴重なお話がきけました。とてもよかったです。

ところで、黄金宮殿からの帰り、地下鉄に乗って帰ろうとしたら何故か動いてないから駅から出ろと構内にいた乗客が全員追い出されて、わけがわからないまま宿まで歩いて帰る羽目になりました。体調わるいところにこれは本当に堪えました。
・パンテオン
バチカンに行く途中で寄りました。こう言ってはなんですが、まあ、「神殿だった建物を教会にそのまま再利用」みたいな雰囲気で、外から見た神殿っぽさも中の教会っぽさもそれぞれ特に目新しいものではなく、組み合わせがおもしろいんだろうなーと思いました。
本当は他にもスペイン階段やトレビの泉なども見たかったのですが時間がなかったのでパス。
・バチカンミュージアム
一日バチカンにあてたのですが、それでも足りなかったです。
オーディオガイドを聞きながらのんびり回っていたら、あっという間にサン・ピエトロ大聖堂の入場が終わりそうな時間になってしまい、最後は駆け足でなにも説明も聞けずに出ることになりました。
システィーナ礼拝堂やアテネの学堂を見られたのはよかったです。(贋作イベでダヴィロマ礼装になった絵だ……としみじみ思ったのがFGO脳です)
・サン・ピエトロ大聖堂
これまでたくさん協会を見てきたつもりの私ですが、これはさすがに感心しました。外から見ても中から見ても大きくて立派で、さすがキリスト教の総本山……と思いました。
(ピエタ像が贋作イベでジャンヌとジルの礼装……というFGO脳)
・コロッセオ
黄金宮殿を見た時に外からは見てましたが、入場時間を過ぎていたので、改めて三日目に来ました。あまりにも楽しくてもうずっとずっといたくなってしまいました。
コロッセオは黄金宮殿より後のもので、ネロちゃまの頃にはなかったけれど、きっと英霊になった後のネロちゃまが見たら好きなんだろうな、とか思いまして。
・フォロ・ロマーノ(パラティーノの丘)
コロッセオのすぐそばでだから半々でちょうどいいと思っていたら全然時間がたりなくて回りきれませんでした。コロッセオに時間をかけすぎたのかなとか、あと足が疲れてしょっちゅう休んでいたのがよくなかったとか。
クラウディア水道橋があって、ああ、コレはネロちゃまの頃のものだ、とまた。
・食べ物
特にこれと言った名物があるわけではないらしく、またラムを食べたりカルボナーラを食べたりハンバーガーを食べたりしました。
このあたりまで来ると本当に疲れていて、もう何であれ一度にたくさんは食べられなくなっていたし、新しいものを食べてみたいとも思えなくて、好きだと分かっているものだけ食べたい分だけ食べるようにしていました。

■全体の感想
計画段階では「おさらいと初見のものでバランスよいし、ヨーロッパは英語通じることのほうが多いし、のんびりふわっと行ける」と思っていましたが、いよいよ出発が近づいたあたりで準備不足で動転してどたばたしたり、出発する頃はもう完全にこれイタリアで死ぬでしょ私って思っていたり、旅行中もまあ帰れるかどうかは運だなと思っていたので、最悪を想定し続けて神経をすり減らしまくったわりには楽しかったらしい自分がいて、なんとかなってよかったなって思いました。

私は「アメリカとドイツに住んでた間、親がいつも暇さえあれば旅行を入れるから、もう何を見てもなんかみたなーってなってしまう」みたいなことをいつも嘯いているようなすり減った人間なのですが、それでも「見たことあるものでもまた見ることをよかったと思えた」のがなによりの収穫でした。
西洋のものを見飽きたとかえらそうなことを言いながら、まったくアジアや中東、アフリカに興味を示さないあたり、自分の中には結構がっつり西洋中心主義的なものが内面化されているのかもしれないと心配してたりもするのですが(日本的なものを好奇の目でおもしろがるのも完全に外人の視点でしょって親に言われますし、オリエンタリズムと言われてしまうと多分反論できないです)、そういうことを考えていると宇宙にでも投げ出してくれという気分になってしまうのであまり考えないようにしたいです。

気づけばもう3年近くも英語でおたくインターネッツしているのもあって、英語が出てこなくて困るということは全然ありませんでした。ネットで打っていても口頭では全然喋ってないので、なんとかなってほっとしました。
英語が通じなくて困るということはなくて、ややカタコトめの人もだいたい英語ができるアシスタントっぽい若い人がそばにいたりで、やっぱり英語つよいなーって思いました。
時間に余裕があって店員さんなどと雑談すると、だいたい「アメリカから来てるの?」とか「アメリカの大学に通ってる?」とか聞かれて、まず英語の発音が明らかにアメリカ英語な点と、大学生くらいに見えるのか……という二点が面白かったです。

■帰ってきてからのこと
帰ってきて、荷物を洗濯物とお土産と旅行用品に分別したあたりで風邪を引いてめちゃくちゃ寝込んでました。
疲れてたし気が抜けたんだろうなと思うんですが、それにしてもいつまでもずるずると治らない風邪で本当に困りました。
帰りのフライトで「帰ったらもうちょっと自分なんとかしなきゃな」って思ってたのに意識高くハロワに行くとかバイトを探すとかそういうことをする元気もなく、片付けも進まず……。
先週末に英検のモニター受験のバイトがあったので、なんとかそれまでに喋れる状態まで回復してよかったです。(そしてその日もちゃんと起きれてよかったです……)

なお、フライト中以外はずっとAP消費くらいはなんとかできていたFGOですが、帰ってきて旅行中のクエストメモをシートに打ち込んだら結構効率の悪いまわり方してたのが残念でした。でもそんな雑な回り方でなんとかなるような復刻イベントでよかったです。もしこれで旅行中にがっつりやりたいイベントが開催されてたらどっちつかずのひどいことになってたと思います。

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